元祖ハラール寿司「浅草すし賢」の元店主、幕張に新店舗オープン（鮨一十）

元祖ハラール寿司「浅草すし賢」の元店主、幕張に新店舗オープン

ハラール寿司のパイオニアである「浅草すし賢」は、
ムスリム観光客の間では言わずもしれた人気店です。

そんな「浅草すし賢」の元店主の伊藤昌生氏（以下、伊藤氏）が
千葉の幕張で新たに「鮨一十」をオープンしました。

今回は伊藤氏の「こだわり」や鮨一十の「看板メニュー」に関して取材しました。

ハラール寿司について

伊藤氏はすし賢ハラール対応の発起人で、メニューは全て自分で開発されたそうですが、
ハラール対応までの道のりは苦労の連続だったそうです。

寿司屋の命でもある「お米」は酢飯といってお酢を使うのが一般的。
お酢にはイスラーム教徒にとって禁じられている「アルコール成分」が含まれており頭を悩ませたそうです。

そこでお酢・みりん・お醤油等のアルコールが含まれる調味料を「全てアルコールフリー」に切り替えることを決意。
また、がり・おしんこなども市販のものは酒精が含まれているケースがほとんどなため、全て自家製で準備、とうい徹底ぶり。

ここまで大幅な変更を加えると、「味落ちするのでは？」と考えるのが普通ですが、
伊藤氏曰く、常連さんからは「最近、また美味しくなりましたね」と
ハラール対応前よりむしろクオリティーが上がったそうです。

寿司職人歴25年の伊藤氏の飽くなき探究心こそがすし賢繁盛の根源なのかもしれません。

そんな伊藤氏は「もっとより多くの方に日本のお寿司を食べてもらいたい」と
新たに幕張本郷に「鮨一十」をオープンしました。

幕張メッセでは国際展示会が頻繁に開催され、ムスリムの方も多く訪れます。
伊藤氏の新たな挑戦は、ここ幕張本郷で始まります。

「鮨一十」に行ったら食べたいMuslim向けメニュー！

伊藤氏考案の「すし賢」の人気メニューを鮨一十でも再現。

天ぷら・うなぎセット（¥3,780）

和食人気ランキングの中でも常に上位の座を守る「天ぷら」と「うなぎ」が同時に堪能できる贅沢メニュー。
色彩豊かたな天ぷらに、お野菜・うなぎなどが綺麗に盛り付けられており、インスタ映えすること間違いなし。
ムスリムに人気な「うなぎ」は焼け目がカリッと香ばしく、身はふわふわで脂の甘味がしっかりと感じられます。
絶妙な甘口ダレとご飯のコンビネーションが最高で、箸が止まらなくなるので、うっかりしていると食べ過ぎてしまうのでご注意を。

うなぎ・和牛ステーキセット（¥3,564）

お魚に加えて、お肉も食べたい方に朗報です。
鮨一十では「お魚とお肉を同時に食べたい」というわがままを叶える素敵なセットが用意されています。
絶品うなぎに加え、贅沢な和牛のステーキ（鹿児島産）が一緒に食べられるので、
贅沢気分を味わいたい方におすすめの一品です。

にぎりに100円からとお手頃価格

鮨一十のにぎりは100円〜のものが用意されており、リーズナブルな価格設定。
食べたいものを自由に選ぶことができるので自由度が高いので、お寿司屋さんに慣れている方におすすめです。

今後は「すき焼き」や「しゃぶしゃぶ」などの新メニューも検討中のようです。
正式にメニュー化が決定したら、Halal Media Japanでも発信する予定なので、乞うご期待ください。

お祈りなどにも配慮した広々とした店内、ムスリムフレンドリーな鮨一十

店内の席数は最大80名まで収容可能らしく、団体予約も対応されるそうです。
食事メニューのアルコールフリーだけでなく、お祈りのことまで考慮しており、
ウドゥーや礼拝スペースも準備しているそうです。
またムスリム対応に関して、スタッフ研修も入れるそうで、
ハード・ソフトともにムスリムフレンドリー対応を徹底されています。

海浜幕張駅からバスで10分のところに位置する「鮨一十」。
幕張メッセ・幕張イオンモールに訪れた際は、
是非とも一度足を運んでみてください。