Halal Expo 2017 レポート
2017年11月21~23日、東京都立産業貿易センター台東館4・5階で行われた、日本最大級のハラールイベント「ハラールエキスポジャパン2017」は、フードダイバーシティ株式会社(旧:ハラールメディアジャパン株式会社)が主催・運営した4度目のハラールエキスポです。
今年は初めて3日間連続で開催し、ローカルメディアを呼び込む新たな世界観やコンテンツが溢れるイベントとなりました。
今回のエキスポには113ブース、131社が参加。フード関連会社からファッション関連会社まで幅広い業種が出展し、ハラールビジネスのポテンシャルの高さを感じずにはいられませんでした。また来場者も3日間で累計約8,000人とハラールのニーズの高さを再確認する絶好の機会をご提供できたのではないでしょうか。
来場者の人数 :
1日目(11月21日): 1478人
2日目 (11月22日): 2011人
3日目 (11月23日): 4380 人
回を重ねるごとにパワー、魅力、クオリティが向上しているハラールエキスポジャパンは、企業、メディア、在日訪日ムスリムを呼び込むだけではなく、政府関係者や著名人まで興味を示すようなイベントになりつつあります。今回はマレーシアの女優のMira Filzahさん(ミラ・フィルザーさん) と、同国大使にご来場頂き、会場内の熱気あふれる雰囲気と日本でのハラール市場の盛り上がりを十二分にご堪能頂きました。
ハラールエキスポジャパン2017の魅力
Tokyo Modest Fashion Show and Generation M Design Award.
東京モディストファッションショーは、海外デザイナーだけでなく、日本人デザイナーのコレクションも紹介しています。ファッションショーではとても鮮やかな色彩と洗練されたデザインに身を包んだモデルたちの美しさに来場者の方々も圧倒され、ムスリムファッションの今後の可能性を大いに感じる絶好の機会となりました。今後はメディアからもさらなる注目が集まってくるでしょう。
一方で、将来を担うファッションデザインスクールの学生らによるコンペティションであるGeneration Mデザインアワードの決勝戦も開催しました。ファイナリストの学生達は自分のデザインを紹介する中で、例えば女性の柔らかさや女性らしさを演出するデザイン、様々な国の文化を融合させたデザイン、天然素材による染めの技術など、それぞれのこだわりやクリエイティブなアイデアを存分に披露してくれました。
日本文化(藍染)との融合
藍染が演出する、吸い込まれるようなインディゴブルーとヒジャーブのコラボはエキスポ前から本当に大きな反響を頂きました。藍の館ブースでは、1つ1つ丁寧に手染めされたヒジャーブやスカーフの色合いが本当に美しく、思わず足を止める来場者の方。京都からお越し下さった藍染職人の下村さんは来場者からの質問にも親切に対応され、ブースの周りには常に誰かのカメラがあるというほど注目が集まりました。
ハラールフード取扱企業の広がり
“日本がさらなるムスリムフレンドリーになる歩み” は着実に、そして確実に具現化しています。ハラールエキスポジャパン2017では飲食店、レストラン、加工食品を取り扱う企業の出展数が増加傾向にあり、その裾野の広がりは大きくなるばかりです。これらの食品企業のブースでは、「美味しい食品をムスリムの方々にも提供したい」という気持ちが本当に伝わってくる温かな雰囲気の中、多くの来場者に試食をご提供くださいました。ムスリムの方々からも「これは美味しい!」という声が多くあり、出展者の方々も一様に手応えを感じる内容であったと言えるでしょう。
ムスリムxロリータファッションコラボ
ファッションに新たな世界観をもたらした「ムスリム」x「ロリータ」ファッションは、Kawaii Hijabi Collectionで発信されました。また、体験コーナーではこのイベントで作られたロリータヒジャーブとドレスを身にまとい、日常とは少し違うステキな自分を体験して頂きました。
ハラール市場に関するビジネスセミナー
ハラールエキスポの2日目、3日目には、日本のハラール市場の動向や潜在的なニーズなどをテーマにしたセミナーが開催されました。このセミナーは、ハラールビジネスプレイヤーの支援、スムーズなビジネス展開とその礎となる基礎知識などのサポートを目的とし、参加者も日本のハラールプレイヤーだけでなく、海外の会社にも及びました。参加者の方々のムスリム市場への興味、関心の高さを改めて実感する機会になりました。
ハラールエキスポ2017は楽しんで頂けましたか?
今回のエキスポも、スポンサー、出展者、来場者の方々のサポートの上に成り立っております。私達自身も3日間の盛り上がりに圧倒されましたが、何より平穏無事に完遂できましたことを心より感謝いたします。アルハムデュリッラー 。