ムスリムも食べられる静岡おでんを開発中
静岡県焼津市にあるさつま揚げ製造会社の「はの字食品」がローカルフードである静岡おでんをムスリムにも食べてもらえるよう、ハラール対応での商品開発に取り組んでいます。
ハラール静岡おでん開発のきっかけ
取締役である服部芙志乃さんはインバウンド関連のセミナーに参加し、訪日外国人の日本での一番の目的が「日本食」の体験であることを知ったそうです。
しかし、自分たちはローカルフードであるおでんを作っているのに、ハラールではないため食べたくても食べられないムスリムの人たちがいるということを知り、日本を訪れるムスリムにも美味しいおでんを食べてもらおうと商品開発に取り組みはじめました。
同社で製造しているさつまあげはもちろんのこと、静岡おでん名物である黒はんぺんもハラール対応の開発をすすめており、まずは業務用での販売を目指しているそうです。
大根は無農薬で育て、2016年12月にNPO法人「富士山から世界」理事長のニアズ・アハメドさんと共に収穫しました。
ニアズさんとはハラールおでんの開発に取り組む際に知り合い、協力しながら販売に向けて活動しています。
魚を原料とする練り物には、意外にも豚由来の成分を含むものもあり、アルコールや豚由来成分を含まない原料での製造、ハラール対応のしょうゆなどの調味料で製造します。
2012年2月から開発を始めており、同社で製造するさつま揚げを始め黒はんぺんなどの練り物、大根、卵などを今冬を目処に業務用おでんとして販売する予定です。
静岡おでんを目当てに、静岡に足を運ぶイスラム圏の人が増えれば、と服部さんは期待を込めて開発に取り組んでいます。
はの字食品
http://www.hanoji.net
写真提供:はの字食品
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