祈り、モスク、食事
寄稿:Rahmania Radjadiさん(www.rahmaniaradjadi.com)
頻繁に起こる地震の恐怖を除けば、先進国である日本には魅力がたくさん詰まっています。ユニークで素晴らしい文化、おいしい料理、難しいとされる日本語を学べば大企業で働くチャンス、そしてハイレベルな学校や大学があることなどが、日本が世界でもっとも「家族で永住したい国」と言われる理由です。
皆さんご存知の通り日本はイスラム教の国ではありませんが、ムスリム・フレンドリーな国です。まだまだムスリムはマイノリティですが、東京にはムスリムが心地よい生活を送れるさまざまなサービスが提供されています。
私は2年間日本に住んでいますが、主人は日本に住み始めてから17年間以上になります。ムスリムが日本で暮らすということがどういうことなのか、私たち家族が見て感じたことを皆さんにも伝えたいと思います。
#1 お祈りについて
ムスリムは一日5回お祈りをします。母国ではお祈りの時間は祈りの呼び掛け、またはアザーンは一番近くにあるモスクからの呼びかけですぐにわかります。日本では、東京の近くにはモスクはないため、祈りの呼び掛けはありません。これを解決するために、私はお祈り用のアプリをスマートフォンやノートパソコンにインストールしました。私は家でウェブデザインの仕事をしているので、一日中パソコンの前にいるので、これで安心して仕事に集中できます。ただ、やはり母国では毎日5回欠かさずモスクから聞こえていたアザーンが懐かしく思うことがあります。
オフィスでお祈りする場合はどうでしょう?
ほとんどの日本人の方は異なる文化や宗教に寛容なのがありがたいです。主人の同僚たちは、主人が祈りをささげることにとても理解があります。主人は、入社する前に最初から自分がムスリムであること、お祈りする必要があることを伝えてあります。主人はオフィス内でお祈りできる場所を作っていただきました。
日本で勉強してみたいと思う方はいますか?
先ほど言ったように、日本には世界ランクの大学がいくつもあります。時間は自分で管理できるので、お祈りする時間も確保できます。キャンパスでお祈りする場所を探すのはそんなに大変ではありません。トイレや墓以外の綺麗な場所であれば、どこでも大丈夫です。私の主人が学生時代に実施していた秘訣を教えてくれました。彼の通っていた大学の図書館には「自習室」という小さなプライベート部屋があり、お祈りはほとんどそこでやっていたそうです。
#2 モスク
日本にも(得に大きい都市では)モスクはあります。たとえば、私の場合、ありがたいことに家から電車で30〜45分ほどのところにモスクがあるので、モスクに行けなくて困ることはありません。
#3 食事
おそらくこれが他の国で住むことと比べて一番「難しいこと」でしょう。ハラールレストランはまだ珍しい存在なので、いつも同じものを食べることになりかねなく、ハラール以外のものを食べたい場合はヴィーガンメニューを選ぶことになるので、外食することが少し苦痛に感じるかもしれません。
なので、私は家で料理をして外出する際も手料理を持っていくことにしていますが、現在日本はハラール食に真剣に取り組んでいて、選択肢も急速に増えてきています。
https://www.halalgourmet.jp/
まとめ
日本で働く、もしくは学校に行くために住む予定のあるムスリムの方は、安心してきてください。ここでの生活は十分楽しめると思います。さて、パート2では、ムスリムが日本で暮らすことについて、もっと詳しくお話をしたいと思います。
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