ハラール和牛を提供するレストラン：ジュリエット in 名古屋

ここのハラール飛騨牛ステーキを食べてみてください！

寄稿：ドウィンダ・ナフィサ（インドネシア出身のブロガー。http://www.jengdwinda.tumblr.com）

日本に住むムスリムにとって、和牛ステーキをいただくというのはとても贅沢なことです。値段がもともと高いというだけでなく、とても希少価値が高いからです。特に中部ではハラール和牛を日本で見つけるのは難しいです。ハラール和牛を食べるためには、日本ツアーの定番である東京か京都に行くしかありません。ただ、三重県に住む私にとっては、かなりの距離となってしまいます。

しかし、名古屋のジュリエットレストランから良い方法です！この店では、ハラール和牛が食べられるのです！
８月に、旦那と一緒にここのレストランを訪れました。店主はとても優しい方で、英語と日本語両方で記載してあるハラル食の特別メニューを見せてくれました。メニューにあるほとんどのものは洋食ですが、日本人になじみ深いオムライスかカレーライスもあります。私は和牛ステーキに目を引かれました。特別な日本産の牛に前々から興味を持っていたムスリムとして、オーダーを決めるのにそう時間はかかりませんでした。私は和牛ステーキを注文し、旦那はリブ丼を頼みました。

和牛ステーキは１，５００円でリブ丼は８００円でした。値段のほうも、名古屋のような都市にある店にしてはかなりお手頃でした。和牛はオーストラリア（ここでハラールの処理方法がとられています）産のものでしたが日本のハラール和牛が食べてみたい、という私の願望を十分に満たしてくれました。

ジュリエットレストランはNPO 法人日本アジアハラール協会から認証を取得したお店で、ハラールメニューの提供までに厳しい審査を通っています。味にはとても満足でした！口に入れたとたん、見事に溶けて消えてしまいました。

和牛ステーキを堪能したあと、店主に名古屋でハラール和牛を食べられてとてもうれしかったということを伝えました。名古屋でハラル和牛を見つけたのは初めてだと言ったら、なんと、ハラールの飛騨和牛もある、とおっしゃったのです。まさか！残念なことに、メニューの最後のページに日本語で書かれた飛騨牛を見ていなかったのです。店主によると飛騨牛は季節限定で、今後は外国人のお客さんでもわかるように英語版のメニューにも載せてくれると約束してくれました。それから、私は２枚目の和牛ステーキを注文して、旦那とシェアして食べました。飛騨牛ステーキは１５０グラムで１，５００円でした。量が多すぎる、という方は、ひとつ９８０円のハラル飛騨牛丼をどうぞ。

飛騨牛はオーストラリア牛とは違った調理法で提供されました。オーストラリア産の和牛には洋風のソースとブロッコリーが添えられていたのですが、飛騨牛はハラール醤油とわさびを使った和風のつけだれが添えられていました。和牛、醤油、わさびの組み合わせはとても面白いコンビネーションでした。ステーキの肉汁がしょっぱい醤油とわさびに絡み合い、なんとも言えない刺激を舌の上に残していきます。このメニューのおかげで和牛の新しい食べ方を発見することができました。
飛騨牛は季節限定のメニューのためまだあるうちにできるだけ早く行くか、おいてあるかどうか電話で確かめてから行くことをお勧めします。