“日本のイフタールはとても良い思い出です”
寄稿:Guizani Mokhtarさん
2016年の6月6日から、世界中のムスリムたちがラマダーン期間に入ります。この月は祈りをささげ、断食をして、精神を鍛えます。
断食ラマダーンはイスラームのひとつの柱であり、ムスリムにとってこの聖なる月は神への信仰を再度誓約して慈善、絆、情熱、信仰心を見つめるときです。海外で暮らすひとたちにとって、ラマダーンに最も懐かしむものは絆や家族の暖かさなのかもしれません。日没後すぐに断食を終了することで、家族全員が広い意味で集うことに幸せと楽しさを見出し、家族や近所の人と食事を共にするムスリムも世界に多くいます。
夜のお祈りも家族、友達、近所の人たちが集まる貴重な体験です。家族とラマダーンを過ごすことは何事にも代えがたい貴重なものなのです。この素晴らしいラマダーン期間を家族と過ごすことが叶わない場合は、友達と一緒に家族間の親密さをまねて過ごすことでそれを乗り切り、一緒の空間で食事をするために、みんなで一人の家に集まるようになりました。ここ札幌にあるモスクにおいても家族のようなグループによるイフタール(断食後)の環境を提供しています。世界中の初めて会った人たちとイフタールを過ごすことはとても感動的であり、日本での良い思い出として残っています。
ラマダーン中の家族の雰囲気を再構築に成功する人もいますが、たとえば、学生や研究者はラマダーン中でもハラール食が近くにない状態で夜遅くまで研究室にこもる忙しい日々を過ごしています。なかにはイド・アル=フィトル祭り(ラマダーンが終わった次の日)を子供、家族、友達などと祝う人もいますが、この日は公式な祝日ではありません。私たちは、自分たちの信仰を尊重してくれる場所に住めることに感謝するとともに、日本が私たちの人生をより良いものにしてくれると強く信じています。