“日本のハラールはまだまだ改善の余地はあります”

Hokkaido University

寄稿:Guizani Mokhtarさん

私が北海道に初めて来たのは2007年で、博士号を取得するために北海道大学に入学しました。ハラール食の入手がとても大変で、いつも買い物に数時間かけていました。購入できる食材を探し求めて、店に長い間滞在して材料のリストを読んだりして、商品がハラール対応かどうかを自分で判断していました。

当時は日本語クラスに通い始めたばかりだったため、日本語でしか書かれていない原材料表示を読み解くのは、とても大変でした。そのため、買い物のたびにノンハラール材料のリストを持ち歩き、何が買えて何を避けるべきか判断する際に利用していました。原材料の表示を読み間違えて、ノンハラール食品を購入してしまい、捨てる羽目になったことも多々あります。母国に帰る時や会議のために旅行する際などはハラール商品を買いだめして、それを携帯していました。日本に滞在していた最初の数年のハラール食の入手はユニークで忘れられない経験となっています。

Hokkaido University

近年は、日本の多大なる努力のおかげでこういった現状は大きく変わりました。北海道にあるたくさんの店やレストランがハラール食を提供しており、ハラール認証を取得した食材がたくさんあります。北海道大学の中央食堂では現在ムスリムの生徒、研究員、そしてスタッフのためにふたつのハラールメニューが提供されています。食堂でハラール食が食べられるということはとても便利で、食の心配なく思う存分勉強や研究に専念することができます。

私は頻繁に関東地区に行くのですが、関東地区でのハラール食の入手は北海道より便利だと言い切れます。北海道大学の中央食堂ではハラールメニューはふたつしかありませんが、筑波大学ではもっと種類が豊富で、色々な料理が提供されています。まだまだ改善の余地はありますが、2007年と比べると大きな進歩を遂げたと思いますし、そういった努力をしてくれたことはとてもありがたく、私個人としても、そして北海道に住む、または旅行で訪れるムスリムを代表して、感謝を述べたいです。

北大生協の食堂 中央食堂

Opening Hours Weekday 10:00-20:00 11:00-14:00
Sat 10:00-19:00 11:00-14:00
Sun 11:00-15:00 Close
Address 北海道札幌市北区北十一条西8 北海道大学構内
Halal Gourmet Japan https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/622
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