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ハラールメディアジャパン株式会社の山崎です。

今回より、複数回に分けて、「海外のハラール市場」に関して、お伝え致します。

今後のラインナップは下記を想定しておりますので、
乞うご期待くださいませ。

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・韓国編
・台湾編
・中国編
・タイ編 etc
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今回は、直近で盛り上がりを見せております
「韓国」のハラール市場について迫ります。

成長を続ける韓国のハラール市場

韓国政府観光局マレーシアオフィスによると、
2015年時点で、訪韓ムスリムは90万人を記録しており、
2017年は「訪韓ムスリム120万人」を目標としているようです。

対して訪日ムスリムは、ムスリム観光の調査を手がける「CrescentRating」によると、
2020年までに年間100万人に達すると見込まれています。
上記はあくまで参考値であるため、
実質の日韓ムスリム観光客数は均衡しているとの見方が強いですが、
人口・国土面積のハンデを加味すると、
韓国の勢いは日本を上回っていると見ても良いでしょう。

なぜムスリムに力を入れ始めたのか?

一言でいうと、訪韓中国人観光客が関係しています。

韓国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備問題をめぐり、
2017年3月より中国からの団体訪韓観光の規制が始まり、
昨年同期比66.6%減少したと言われています。

2016年に韓国を訪れた外国人観光客のほぼ半数が中国人であったため、
相当なる打撃となったことは間違いないでしょう。

これまで最大のお客さんであった中国からの来訪が途絶えたことで、
新たなターゲットを見つける必要が出てきた韓国は、
「東南アジアのムスリム観光客」に目をつけました。

韓国のハラール市場の盛り上がりを肌で実感

盛り上がりを見せる韓国のハラール市場を調査すべく、
2017年8月に韓国ソウルで開催された
「Halal Trade Expo Korea 2017」を取材して参りました。
当日は、各国のハラール事業者同士がビジネスマッチングを行っていた他、
国際会議では、各国代表者による
自国のハラール市場についてのプレゼンが行われました。
ちなみに、日本のハラールに関しては、弊社横山が担当させて頂きました。

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その他にも、Halal Media KoreaとMOUを締結し、
ハラールメディアジャパンの東アジア展開の一方となりました。

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イベント中、出展者と会話した中で印象的だったのが、下記の一言です。

「韓国の特徴は、選択と集中です。始まったばかりの市場のため、今は他国の競合とぶつからないように、韓国ならではの商品を中心にハラール化を進めています。」

確かに、会場では、キムチ・韓国のり・辛ラーメンなど、
韓国らしい商品が中心に展示されていました。

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日本でも天丼やラーメンなど、日本らしい商品のハラール化が進んでおりますが、
今後こうした動きを更に加速させていく必要がありそうです。

また、弊社のブースでは、日本のハラール商品を展示していたのですが、
とりわけ反応が良かったのが、「オールインワンジェル」です。

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韓国内でも化粧品のハラール対応が進められているものの、
オールインワンジェルの商品はまだ手薄なようです。
実際に、明洞で免税店を営んでいる方から仕入れの要望を頂くなど、
注目が集まっていました。
当日は免税店の方が多く来られており、日本商品に興味を示していました。
販路先の候補として一度検討してみては如何でしょうか。

韓国の街中は更に盛り上がっていた

イベントで出会った方からは、口を揃えて、
「イテウォンを見に行って欲しい」
と言われたので、イテウォン現地視察に行って来ました。

イテウォンは、ダウンタウンから電車で10分と交通の便が良く、
外国人観光客が多く集まるショッピング街として知られています。

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事前にモスクがあると聞きつけていたので、早速モスクの方向に向かって歩いていくと、
約500m程の一本道が全てハラール対応店で埋め尽くされていました。
一部ですが、その様子をご紹介します。

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韓国政府観光局の補助金システムもあってか、
当日は、認証レストランを幾つか見かけましたが、
ムスリムオーナーがセルフでハラールをうたっているレストランも多数ありました。

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イテウォンはモスクを中心にハラールレストランが充実しています。
このように、モスクや店舗が一体となり、街ぐるみでハラール対応を進めると、
より一層ハラール対応に活気が付くと再認識させられました。
ちなみに、日本でも御徒町などが同様の取り組みを進めておりますので、
今後の動きに注目し、発信して参ります。
皆様もソウルに行かれた際は、是非一度イテウォンに足を運んでみてください。
韓国のハラール市場の盛り上がりを感じることができます。

韓国のハラール市場から学べること

結びとして、韓国から得た教訓を3点に纏めてみます。
①東アジアに偏るリスク(カントリーリスクに備え早めの東南アジア展開を)
②選択と集中の商品戦略(日本ならではのコンテンツのハラール化促進を)
③ハラール対応圏の確立(モスクや店舗などが一体となった街づくりを)

次回は、台湾のハラール市場について迫りたいと思います。
乞うご期待ください。


【筆者紹介】
ハラールメディアジャパン株式会社
海外戦略部 東アジア担当 山崎寛斗
大学時代に、インターンシップとして、
ハラールメディアジャパン 動画事業の立ち上げを行う。
卒業後は、某インターネット広告社にて、情報発信のイロハを学び、
2017年に再度ハラールメディアジャパンに参画。
現在は国内のハラール市場の情報発信から、
東アジアと初めとする海外のハラール事業者との関係構築を担当。

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