カルチャーショック ~食~

ビザが取れたので、日本での新生活を本当に楽しみにしていました。インドネシアで生活しているとき、テレビで日本の旅や日本の文化についての放送を見たり、大学で開催される文化祭でインドネシアと日本の文化交流があったりしたので、私の「日本への憧れ」は日々増えていました。日本人と結婚して日本で生活できるのは本当に夢みたいでした。が、日本とインドネシアの文化の違いにショックを受けることもありました。

ハラールお肉

日本で生活が始まり、最初一番困ったのはお肉でした。鶏肉―豚肉―牛肉の順においてあるスーパーがほとんどです。もちろん鶏肉も牛肉もハラールではないお肉です。スーパーには、鶏肉と牛肉より豚肉の方が多くあり、人生であまり見たことない豚肉が、目の前に、しかも大量で陳列されていたので、とてもショックだったのです。そのため、肉コーナーを通るときは必ず早歩きしたと記憶があります。
自宅の近くにハラールショップはありませんでした。オンラインで注文して届けてくれるハラールショップがありますので、オンラインでお肉を購入することが多かったです。しかし、コスト面では、送料が入り結構高くなりますので、近くのスーパーでシーフードや魚の加工品、豆腐やお野菜を買うようになりました。

スーパーにあるお魚コーナー
スーパーにあるお魚コーナー

インドネシアでは、よくソーセージを食べていましたが、日本のスーパーにあるソーセージには全部豚肉が入っていますので食べられません。
現在ニッシンスーパーのような輸入商品を売っているお店(ニッシンスーパーでのハラール商品)や、業務スーパー(業務スーパーハラールお肉)などでハラールお肉を購入できるようになっていますので、かなり助かっています。

調味料やインスタントフードなど

スーパーでの買い物の際、商品の原料を一つずつ確認していますので、思ったより時間がかかります。特に分からない原料があったら、グーグルしないといけません。
例えば、インスタントラーメンには、乾燥した豚肉または豚エキスが入っていることが多いので、それが含まれていない商品を覚えて、その商品ばかり買っています。
カルディコーヒーファームという輸入商品を販売しているお店、インドネシア調味料を販売するお店に行く機会があれば、必ずインドネシアの大人気インドミーを買っています。

カルディで見つけたインドミー(インドネシアハラールMUI)。 奥:ミーゴレン、手前:ソト味
カルディで見つけたインドミー(インドネシアハラールMUI)。
奥:ミーゴレン、手前:ソト味

私がよく行くカルディにインドミーのソト味とインドミーミーゴレン(焼き麺)があって、日本人である夫はミーゴレンなら喜んで食べてくれますが、残念ながら夫はソト味のインドミーを食べられないです。あんなに美味しいソトなのに食べられないなんて信じられなかったです。ソト味は東南アジア風味で現地の調味料が多く入っているので日本人に対しては不思議な味かもしれないですね。

日本の料理「和食」

結婚する前にあまりキッチンにいかなかった私は、既に「妻」になっていますので、夫のために料理しないといけません。更に作ったことない和食です。お買い物は上述の通り、一応私にもできますが、和風料理が全く分からない私は、材料をどうやって調理するのが全く分かりませんでした。そこで、私は日本語が少し分かるので、和食の料理本を買ってきました。豚肉を使う料理が多いのは当然ですが、その場合は鶏肉または牛肉に変えて色々工夫してきました。

和食の料理本
和食の料理本

和食は薄いというのが私の当初の感想です。しかも、インドネシアに比べたら、日本の塩まで味が薄い気がしました。インドネシアで「辛くないと味がない」「濃い味が美味しい」という感覚もあり、和食の調理の際、日本の塩コショウが薄いから多めにしたり、少し辛くしたいので唐辛子を入れたりしました。結局見た目は和食ですけどご想像通り、味がぐちゃぐちゃになり、夫はもちろん、私にすら食べられない味になりました。

しかし、失敗しても諦めず、愛しい夫のために和食を作らないといけないと思い続けました。さらに義母が優しく教えてくれたこともあり、やっと美味しい料理を作れるようになってきました。

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