結婚を決めました
皆さん、結婚ってどう思いますか?結婚で愛する人とずっと一緒に居て、人生の楽しさを二人で感じ、苦しみを二人で乗り越える、という考え方を持つ人が多いのです。
国際結婚とは、国籍が異なっている者の結婚のことです。国際結婚は、手続きから生活まで、文化の違いがあり私にとって少し大変でした。ただ、それ以上に結婚できて幸せを感じることが多いので、国際結婚に興味のある方々に少しでもお役に立てればと筆を執りました。
結婚を決心するまで
インドネシアの日系企業で働いたことがきっかけで、日本人の夫と出会い、交際を始めました。「(夫と私の間に)宗教、文化、習慣など違いが多いから、結婚って難しそう」と思っていました。私も夫も、外国籍の方と結婚すると考えたことは一度もありませんでした。
当時は、「将来」なんて横に置いといて、「今」を楽しもうと思っていました。しかし、夫は転職して帰国することが決まり、遠く離れたらうまくいくのだろうかと、すごく不安でした。もし結婚して日本に住むことになったら、日本語の問題、食べ物、礼拝スペースなどのイスラム文化的問題もあり、イスラム教で生まれ育った私は乗り越えられるだろうかと不安になってしまいました。
「もう難しいだろう」と周りの方々に言われたりしていましたが、夫も私もずっと一緒に居たかったので、二人は勇気と決意を持ちアラーの恵みとともに結婚に向けて動いていました。
私と出会ってからハラームを辞めた夫は、私が日本の文化に馴染めることができるかどうか、とても心配してくれました。インドネシアと日本ではイスラム文化の違いが大きいからです。そのため、私は2回来日し、日本の生活を自分の肌で実感することを選択しました。当時ムスリムフレンドリーなおもてなしやハラール食、ハラールレストランはまだまだなかったのですが、商品のパッケージにある成分表を見れば材料が分かるので重宝しました。日本ではきっとハラール対応が進んでいくから、絶対大丈夫!と信じ、愛の力もあり、結婚する!と決めました。
家族の元へ
国際結婚する人が私の周りにいなかったこともあり、私の家族は私たちの結婚を受け入れ辛かったようです。ムスリムが少ない日本でイスラム教の教えを全うするのは難しいと思ったのでしょう。しかし、夫は自分の意志でシャハダー(改宗)し、それに感動した家族は、やっと私たちの結婚を受け入れてくれました。さらに家族からは、日本のハラール対応の状況を定期的に発信しているハラールメディアジャパンのサイトを知ったので、私が日本に住んでも大丈夫、と安心できたと言っていました。
家族の理解も得ることができ、私たちは日本―インドネシアの国際結婚の手続きを始めることにしました。
(つづく)