Written by ムジャヘッド千尋さん

Chihiro Mujahed-san
Chihiro Mujahed-san

Vol.1 is here.

Assalamu Alaykum

次にベビーフードについてです。
ベビーフードは私自身は旅行の時に数回食べさせただけですので、ほとんど知識がなくあまり良い情報をお伝えできないのが残念です。
数社のサイトで成分を調べてみると、赤ちゃんの食べるものなのでアルコールは入っていないものばかりで、豚肉に関しても特に初期頃のものにはほとんど見られませんでした。
ベビーフードには赤ちゃんが食べやすいようにとろみが出してあるものばかりで、一見ゼラチンが使われているような気もしてしまいますが、私が調べたものはどれもでんぷん質でした。
例えばこういうもの。和光堂 グーグーキッチン 野菜と卵のあんかけうどん
Goo Goo Kitchen, vegetables and egg ankake-udon (udon with thick starchy sauce and grated ginger) by Wakodo

このように今はどの会社のサイトでも全ての商品の成分が確認できますし、それでも心配であれば各社のお客様相談センターで商品名やコードを伝えるとすぐに詳細な成分情報を教えてくれます。
とはいえ、赤ちゃんにとって市販のベビーフードの味とお母さんの愛情のこもった味ははっきりと違いがわかるようです!
おふくろの味は、宗教は関係なく誰もが一番大好きですね。

最後に、保育園のお話をします。
我が娘も昨年から保育園にお世話になっていますが、入園前の面談の時に食事に関しては先生と綿密な打ち合わせをしました。
その時の印象としては、先生方は親以上に本当に細やかにいろんなことを考えて対応して下さったということです。
ミルクについては産院と同じように直接メーカーに確認をして下さいました。
給食の献立は、月毎に事前に親が目を通して食べられない食材にチェックを入れ、その食材を除去もしくは代替した新たな献立を栄養士さんが作って下さいます。
そしてそれをもう一度親が見て、サインをして初めて決定します。
娘の給食は、間違われないようにお盆に他の子の分とは分けて、さらにカバーまでして提供して下さったのには驚きました。
そこまで徹底して下さると、親としても心から安心してお願いすることができます。
本当にありがたいことです。

私は日本人ムスリマですが、ムスリマになってから、より日本人の良さに触れる機会が多くなったように思います。
相手に対する理解や、寄り添い尽くそうとする精神は、日本人の誇るべきところです。
そして、そんな日本人の一員であり縁あってムスリマになれたのだからこそ、これからもっとムスリムが安心して生活できるような環境、仕組みができていくことを願わずにはいられません。

とはいえ、まず私たちムスリムのやるべきことは、夫婦間で日本で出産・育児をするにあたっての自分たちの方針やものごとの判断の基準をしっかり話し合い、同じ方向を見つめることだと思います。
ムスリム一人一人の判断基準というのも様々ですので、夫婦間で意見が一致していることがとても大切です。
それぞれの家族の間での生活形態をしっかり確立して、今後ムスリムの子供たちと日本人の子供たちが共にこの日本でのびのびと学び育っていけるよう、私たち大人ができることをひとつひとつ確実に行っていきたいものです。
みなさん、共に楽しいムスリム子育てライフを送っていきましょう!

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